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『贔屓』
1、気に入った者に特別に目をかけ、力を添えて助けること。後援すること。
2、後援者、パトロン。

事務所からぶらりと歩いて10分ほど。
ちいさなちいさなお弁当屋さんがある。

定休日の月曜日を除いて、時計の針が12時を回ると、
ぶらりぶらりとそのお弁当屋さんに向かうことになる。

500円玉さえ持っていけば、
栄養バランスがとれたおいしいお弁当を買えて、しかもおつりがくる。
秋山立花全員のお腹とお財布を守ってくれる、心強い味方だ。

メニューが豊富だから、毎日通っても飽きることはない。
ちょくちょく顔を出すものだから、
お店のおばちゃんとたまに世間話をするようになった。

「今日も暑いねー」とか
「事務所、あそこの部屋でしょ?外から見ても分かるわよ」などなど。

お腹も満たされるけれど、心も満たされる。

その隣にはこれまたこじんまりとした和菓子屋さんがある。
1週間に1度くらいの間隔で、梅大福を買いにいく。
程よい酸味、程よい塩っけ、程よい甘さ。
いつもいつも2つにしようか1つでやめておこうか迷うのだけれど、
いつもいつも1つで我慢している。

先週も例のごとく梅大福を買い求めたら、
「これ、おまけでつけとくね」と豆大福をくれた。

右手に梅大福、左手に豆大福。
口の中も、心の中もほくほくになったのは言うまでもない。

本当に素朴で、地元の人しか知らないようなお店だけれど、
「あそこはちょいちょい通ってる贔屓の店でね」みたいな感じで、
長くつきあっていけるお店があることは、
人生にほんの少しだけ、彩りを与えてくれる。

そんなお店では、
物の売り買いだけではなく、心のやりとりがしっかりと根付いている。
秋山立花も見習わなければいけない。

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