全力疾走
2010.10.11|半分を過ぎたあたりから徐々にペースを上げ始め、
残り1kmでぐっとピッチを上げる。
最後の200mは全力疾走で走り抜ける。
ジムで走っている時はだいたいそんなイメージで10kmを走っている。
ただ、いつも「全力疾走」という言葉が気にかかる。
僕は本当に「全力」で走っているのだろうか?
全ての力を使うということは、
その後は力がまったく残っていない状態になるはずだ。
そういうことであれば、僕は全力疾走をしていない。
走り終わった後に歩く力も残っている。
「全力」だと思っていても、実際は余力を残している。
これは何も運動だけではない。
仕事にも言える事だと思う。
自分は全力で仕事をしているかと自問すると、
そうじゃないんじゃないかと思ってしまう。
まだできるんじゃないか。
まだやれるんじゃないか。
そんな思いが沸き起こってくる。
そもそも全力というのはどのような状態で、
全力を出し切った後というのはどんな状態が待ち受けているんだろう。
そんなことを考えると、
全力というのが分からなくなってくるし、
全力というのが少し怖くなってきもする。
一体自分はどこまでやることができるのか。
答えはいつも分からない。
「全力を出せ!」
「自分の限界を決めるな!」
という言葉を見たり聞いたりするけれど、
本当に不思議な言葉だと思う。
だいたいにして、
自分の全力がどれほどのもので、
自分の限界がどれほどのものかもわからないのだから。
仕事への姿勢ひとつとっても、
日々課題が見つかるし、反省するところもある。
そんな毎日をおくっていると、
いつまでたっても全力じゃない気もするし、
限界なんてそもそも決めようがない。
本当に難しいことである。
結局のところ、僕にできる事と言えば、
毎日少しずつだけでもいいから、
着実に成長していくことだけなんだろうなと思う。