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株式会社ファブリッジの諸井さんが主催している
内定を目的としない就活塾」というものがある。

ご自身が新卒採用をされた時に、
何をやりたいのか、何ができるのかということを
自分で分っていない学生たちが
あまりにも多かったという経験から、
危機感を持って始められた非営利の塾である。

昨年の10月から開催しており、今は第3期。

先日、
その3期生の最終模擬面接のゲスト面接官にと呼ばれたので、
出席をさせていただいた。

ゲスト面接官は僕を含めて17名で、
そのほとんどの方がご自身の会社を経営なさっている。
対する3期生は12名。

学生だろうが、社会人だろうが、経営者だろうが、
その人が真剣に考えた言葉や考えを聴くという事は、
本当に勉強になる。

内容の仔細は割愛するけれど、
自分にとっても良い経験になったし、
大変有意義な時間を過ごさせていただいた。

これだけのことをなさっている、
諸井さんの情熱と行動力は本当に凄いなと思う。

面接の総括の時に、
「僕にも10年前、20歳のころがありました」
と切り出して、少しだけ自分の経験を話した。

僕はいわゆる就職活動というものを経験したことがない。
バイトに行っていた小さな建築設計事務所にそのまま入って、
3年後に独立した。

人生の進路を決める時に悩んだりしたこともない。
もちろん、考えはしたけれど悩んだという記憶はない。
自分の考えるままに生きてきた。

なので「就職氷河期」とか「自分探し」という単語を見かけても、
自分の実感として感じる事はできない。

これは良い悪いということではないし、
自分のことを自慢したいからという訳でもない。
僕が考え、実践してきた秋山怜史という人生の中に、
そういうものがなかったというだけである。

それは本当に幸運なことなのだろうと思うし、
一方で「それだけのことをやってきた結果である」
ということでもある。

学生たちへのケーススタディとしては、
はなはだ不十分のような気がするけれど、
以前のブログに「独立の経緯」を書いているので、
時間があれば読んでみてもらえるとうれしいなと思う。

僕のこれまでの人生は、
純粋に、考え努力する事で成り立っている。
才能の有る無しではなくて。

そして、この考え努力する事が、
人生を切り開くための唯一無二の武器だと思っている。

もちろんその前提として、
どんな時でも正々堂々と、誠実に。
ということが重要であることも書き加えておきたい。

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