岩手県大槌町の今
2012.01.30|先週末は岩手県大槌町に行ってきました。
僕にとっては約半年ぶりの大槌町です。
富士十字プロジェクトで関わり続けている宮城県亘理町もそうですが、
現地に行ってきた者として、
やはり現状をみなさんにお伝えするということも、
必要なことだと思うので、ブログにしたためます。
今回の訪問は「大槌町に仮設の銭湯をつくろう」
という計画のもと、伺いました。
昨年の5月から現地の方々と何度も計画をしていたのですが、
その度に、様々な壁にぶつかって、頓挫してきた計画です。
「今頃、仮設の銭湯??」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、市街地のほぼすべてを津波によって流され、
町民の多くの方々が、慣れない仮設住居に暮らしています。
「たまには足を伸ばしてゆっくりとお風呂につかりたい」
「散り散りの仮設住居に入居した友人たちとの憩いの場が欲しい」
という要望はとても高いと感じます。
また、毎日ボランティアで活動している方々は、
日々の入浴が非常に困難で、シャワーを浴びることさえ難儀することもあります。
(拠点となっている遠野では凍結のためシャワーが出なくなるそうです)
そうした方々の癒しの場としても、銭湯は大きな力を発揮します。
今回の訪問によって、
この計画は確実に一歩前進することができました。
もちろん、僕の力は微々たるものです。
現地の方々、ボランティアの方々の力があっての前進です。
今後も、この計画を実現するために、みなさんと一緒に頑張っていきます。
今回の訪問はこんな風景から始まりました。
気温が低いため、川や海の水面から、水蒸気がたちあがります。
現在の大槌町市街地の光景です。
瓦礫が一カ所にまとめられて、住宅や商店の基礎だけがいまも残っています。
3月11のあの日、あの時間から一年が経とうしていますが、
大槌町も亘理町も津波にさらわれたままなのです。
震災はまだ終わっていません。
もし、可能であれば、
みなさんも是非、被災地に足を運んでもらいたい。
そして、そこにある現実を見てもらいたい。
そこから何を感じ取るかそこからどんな行動につなげるか、
それは人それぞれですし、それで良いと思います。
ただ「そこで何がおこったのか」ということを
その人自身の目で見て、考えてもらいたい。
僕はそう思います。
もし、
「行きたいけれど、どうしたら良いかわからない」
「何かしたいけれど、何をすればいいのかわからない」
という方がいましたら、秋山立花まで連絡をください。
一緒に行きましょう。