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今日から二十四節気でいうところの処暑ですね。
「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」とあるけれど、
とどまるところを知らない陽気が続いています。
今年は蜻蛉をあまり見かけないことも、この暑さが原因なのか。

さて、そんな暑さのさなか、
7月から現場監理に入っていた物件が無事上棟しました。

僕は上棟式がとても大好きです。

上棟式と言っても、お餅をまいたり、宴会を開いたりすることは稀で、
昨今は簡素化した式が多いですが、それでもこの日は特別です。

棟梁を始め職人さんや僕らから、お施主さまに「おめでとうございます」
お施主さまからは「ありがとうございます」「これからもよろしくお願いします」
みんなが笑顔で、みんながお祝いや感謝の言葉を口にします。

「ありがとう」「おめでとう」
という言葉は、本当に良い言葉ですね。
聞いているだけでも、心が温かくなってきます。

人間関係の希薄化が叫ばれて久しいですが、
上棟式がある度に、
まだまだ捨てたものじゃない、
まだまだ大丈夫、との思いを強くします。

家を一軒建てるだけでも、そこには多くの人間が関わります。
全員が自分の持ち場でプロの仕事をきっちりする、というのはもちろんですが、
どれだけ良い人間関係を築くことができるかということも大切です。

その時に重要な位置を占めるのが、この上棟式だと思っています。
式に出席しているみんなが「おめでとう」「ありがとう」と声をかけ合い、
より良い建物になるために一致団結できるのです。

上棟式はこれからも大事にしていきたい、
大切な日本の文化のひとつです。

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