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日本語は難しい

2010.09.13

日本語は難しいと、ふと思う事がある。

例えば「いい加減」や「適当」の意味って正確にはなんだろう。

いい加減なやつ
適当なやつ
という使い方だとかなりマイナスのイメージになる。
こういうことを人から言われたら、ちょっと傷つくに違いない。

しかし、
いい加減は「好い加減」で加減がちょうどいいという意味もある。
適当も適度にとかほどよいとか、プラスの意味もある。

そう思うと
「いい加減なやつ」
と言われると、なんだか褒められたような気もしなくもない。
「適当なやつだな」
と言われると、ほどよい感じの人と言われたようで悪い気はしない。

なんだか、いい加減も適当も、だいぶいい加減で適当な言葉たちだなと思う。

こういう、なにかちょっとひっかかるなと感じたとき、
秋山家ではまっさきに広辞苑を開くことになる。
幼少のころより「なんで」「どうして」というと、
無言で広辞苑を指さされたものだ。

そのせいか秋山家には広辞苑が3冊もある。

そもそも母方の祖父は母がこどものころに、
広辞苑を読んで感想文を書きなさいと宿題をだしたことがあるそうだ。
いったいぜんたい広辞苑を読んでどんな感想文を書けば良いのか、
非常に悩ましい難題である。

こんなことを言う祖父も祖父だが、しっかりと感想文を書いたらしい母も母だ。
楽しそうなので僕も将来こどもができたら、言ってみたいなとひそかに考えている。

そんな母だが、僕への育児の方針はいい加減と適当だったらしい。
おかげさまで自由気ままに育ったあげく、
自分の事は自分でやらなくては気が済まない、非常にマイペースな人間となり、
親の忠告も全く聴かずに薄給な設計事務所にいき、あまつさえ勝手に独立してしまった。

閑話休題

さて、広辞苑でいい加減と適当を調べてみると次のようになる。

「好い加減」
1、よい程合い。適当。
2、条理を尽くさぬこと。徹底せぬこと。
3、(副詞的に用いて)相当。だいぶ。かなり。

「適当」
1、或る状態や目的などに、ほどよくあてはまること。
2、要領よくやること。いい加減。

結局どちらとも良い意味でも悪い意味でも受け取れる。
「ほどよい」と「徹底しない」というのは紙一重ということなんだろうか。
分かったような分からないような不思議な感じである。

普段使っている言葉と、その言葉の本当の意味の間にある、
ちょっとしたギャップというのは本当に難しいなと実感する。

でもそういう日本語の難しい一面も、僕は大好きなのだけれども。

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