雪の忘れは
2011.03.07|寒い寒いと思っていたら、
窓の外には雪がひらりはらりと舞い散っていた。
思わずやれやれと考えてしまうあたり、
大人になったんだなと妙な感慨にひたる。
そうなんです。
雪をみて、電車の運行は正常だろうかとか、
足下危ないから気をつけないとなとか考えるたび、
もうこどもじゃないんだな、僕も大人になったんだなと気づかされます。
今朝も外では近所のこどもたちが歓声をあげながら、
帰るまでに積もったら雪遊びしよーよ。とはしゃいでおりました。
しかし、そこらへんは無情なもので、
午後になれば雪から雨に変わり、
うっすらと積もりかけて白くなっていた地面も、
あっけなくアスファルトの色に戻っていきました。
朝のこどもたちの会話をふと思い出しながら、
残念だったね。
積もらなかったね。
と思いつつも、
あぁ、積もらなくて本当に良かった。
とひょうひょうと考えてしまうあたり、
こどもの頃のあの純白の心には戻れぬのかと、
寂しくもあり、悲しくもあり、
でも戻ったら戻ったでめんどくさそうだな、
と思ってみたりするのでした。
しかし、関東平野南部の比較的温暖なこの横浜で、
これだけ雪の日が多いのも珍しいですよね。
どれくらいぶりなのだろう。
夏の暑さもそうでしたが、
どうも昨今は何かと極端に走るようです。
極端から極端へとせわしなく。
もう少しどっしりと腰を据えて、
しっかりとバランスをとらないと、
何事もうまくいかないんじゃないかなと、
生意気ながらにも思うのです。
今日の雪が忘れ雪になるといいですね。
こどもたちには悪いのだけれど。