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日本には刀に関する言葉が数多くある。

つばぜり合い。
元の鞘におさまる。
鞘当て。
切羽詰まる。
あいづちを打つ。
反りがあう。
焼きをいれる。

ざっと思いつくところでも、これだけでてくる。
ちゃんと調べれば、もっと多くの言葉が刀を由来として存在するはずだ。

そんな言葉の中で僕は「真剣」という言葉が好きである。

僕は日本刀を鑑賞するのが好きで、
展覧会などがある時は、時間があれば行く事にしている。

そして、本物の日本刀をじっと眺めながら、
「真剣」という言葉が持つ、凄みをいつも考える。

吸い寄せられるように美しく、芸術品の域まで達し、生命を絶つこともできる存在。
見ているうちに、その迫力に背筋が凍ってしまうこともある。

日本刀の持つ緊迫感、緊張感、凛とした佇まいと、美しさ。
その域まで自分の精神状態を持っていく事ができて、
初めて「真剣」という言葉を使うことができる。

だから僕は建築に対して「真剣」であると言うことができるように、
日々鍛錬をしていかなくてはならないと思っている。

ちなみに、この「鍛錬」という言葉も、
金属を打って鍛える事という意味からも、日本刀に由来する言葉だそうです。

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