富士十字プロジェクト
2011.06.13|大槌町ではいま、仮設住宅の建設が進んでいる。
計画では2000戸を建設するそうだ。
先週にはすでに完成している800戸について抽選が行われた。
この仮設住宅については、
抽選の決定方法が公表されておらず、不明瞭であることや、
当選者が避難所を離れず、入居をしないこと。
地域ごとの入居ではないため、親しい隣人と離ればなれになることや、
仮設住宅ごとに居住環境に差が大きいことなど、
すでに様々な問題が出ている。
とはいえ、7月には残りの1200戸が竣工するのであり、
全町民が仮設住宅に入居できる環境は、形の上だけでは整うことになる。
これは一つの大きな転換点だ。
「避難所」から「仮設住宅」に移るということは、
生活の多くの部分を支援や支給でまかなう事ができる状態から、
ある程度の自活を求められると言うことだ。
これは復興へ向かう一歩として、喜ばしいことではある。
しかし、大槌町は町の中心地が壊滅し、
また産業の柱でもあった漁業も再開の見込みが立っていない。
これが意味するところは、
自立した生活をして行くための仕事も無く、
日々の生活のための食料を買う場所も無いということである。
そのような状態で果たして、自活することができるだろうか。
その点をふまえて、
秋山立花は富士十字プロジェクトを通じ、
仕事と雇用に焦点を当てて、被災地の支援をして行きたい。
具体的な支援は現在のところ以下の3点だ。
『富士十字ファンド』
1、被災された、同年代の経営者、またはこれから独立起業する人に対して支援金を寄付する。
2、支援金は81年会、及び趣旨に賛同していただいた方から、1口1万円で集める。
3、集まった支援金は全額を支援にまわす。
4、支援先は、事業計画を提出していただき、面接の上決定する。
5、必要とあれば、81年会のメンバーが、経営の相談やサポートをする。
『雇用の創出』
パターン1、81年会のメンバー間で、被災地の方を共同で雇用できないか模索する。
パターン2、81年会のメンバーの中で共同して被災地に事業所を作り、
被災者を雇用できないか模索する。
『大槌町で野球をしよう』
避難所や仮設住宅生活が続くと精神的に疲れてしまう。
たまには思いっきり体を動かすことが重要だ。
野球道具を集めて大槌町へ行き、子供への野球教室と草野球の試合をする。
グラウンドは現在、自衛隊が駐屯しているので、開催時期は未定。
もちろん、81年会に来ている面々の中には
何百万、何千万という寄付金をだせる人はいない。
これらの支援策の効果も、本当に微々たるものだろう。
ただ、だからといって座しているわけにもいかない。
それぞれが協力することによって、
少しでも被災地の力になれるように頑張っていきたい。
富士十字プロジェクトは、
まさにこれから必要とされる支援だと感じている。
新しい動きがあれば、逐次、報告していきたい。