大槌北小
2012.04.02|今年も新学期が始まりましたね。
遅ればせながら、桜も開花して、いよいよ春めいてきました。
今夜は毎年恒例の「奉納夜桜能」を観に、靖国神社へ行ってきます。
さて、関東は徐々に暖かくなってきましたが、
東北はまだまだ冬の様相です。
先月の27、28日と、岩手県大槌町を訪れてきました。
今回の訪問の目的のひとつに、
「大槌北小学校をみんなで使えるようにしよう!」
というのがあります。
【大槌北小学校】
北小は1階の天井まで津波が来ましたが、
2階部分は無事で、現在も視聴覚室のみ、某団体に貸し出されています。
しかし、この北小の今後は今もって不透明。
改修して継続使用するのか、それとも取り壊すのか。
はっきりとしたことはまだまだ煮詰まっていません。
そんななか、何年もこのまま放置するのは本当にもったいない。
ということで、現地の方々が立ち上がりました。
北小のグラウンドには現在、仮設の「福幸きらり商店街」ができています。
【福幸きらり商店街】
この商店街のみなさんや、現地のNPOのみなさんで、
この北小の2階に、
「ボランティアの人たちが泊まれる宿泊所」と、
「現地の方々がサークル活動に使える場所」をつくろう!
ということで、町と交渉をしています。
被災した多くの町で共通していることですが、
ボランティアの人たちを受け入れる宿泊所が本当に少ないのです。
岩手の場合は多くのボランティアの方々が車で1時間以上離れた、
遠野に宿泊しています。
これは時間も、ガソリンも、そして人の力も無駄使い。
現地に宿泊所ができれば、
今まで移動にかかっていた、2時間以上の時間を有効活用できますし、
なにより莫大なガソリン代が節約できます。
さらに、北小にボランティアの方々が宿泊すれば、
グラウンドにある福幸きらり商店街がよりにぎわってくるでしょう。
商店街には飲食店も多く入っているので、
昼や夜はここで飲み食いすることで、確実に現地の経済が回っていきます。
ということで、大槌町から北小学校の使用許可が降りれば、
ボランティアの宿泊所のデザインと設営を秋山立花がお手伝いします。
設営時期は一ヶ月後に迫ったゴールデンウィーク!
みなさんも、秋山立花と一緒に、そして現地の方々と一緒に、
大槌町で宿泊施設の設営ボランティアに参加しませんか??
テレビで流れる「復興」という言葉は、
被災地ではまだまだ感じることができません。
瓦礫の山はそのまま残り、
新しい町づくりの構想すらはっきりと決まっていません。
やれることはまだまだ沢山あります。
みなさんも、まずは一度、
岩手県大槌町や宮城県亘理町を訪れてみてください。