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今週末、横浜は市長選が行われます。
国家と言っても過言ではない、人口と予算規模を持つ、
日本で最大の政令指定都市でありながら、
主要政党の相乗りによって、
実質、市民の選択肢が限られてしまったのは残念ですが、
選挙にはしっかりと行きます。

さて、横浜市と言えば「待機児童0」を宣言しました。

評価されるべき功績ではありますが、
かなり、無理のある「0宣言」ですので、
実質的な解決にはまだまだ至ってないというのが現状です。

今後、現在の政策のまま、
この「0」であることに安住するようであれば、
より、困難な状況になることは目に見えています。

根本から解決していくためには、
保育の拡充だけではなく、
「保育」「働き方」「住まい」の3つのバランスを整えなくてはなりません。
ぜひ、横浜市が先頭をきって、
「子育てと仕事が誰でも両立することができる」ために、
保育偏重の政策からの転換を計って頂きたいと思います。

さて、「待機」と言うと「待機児童」ばかりがクローズアップされますが、
横浜市にはもうひとつ「待機」問題があります。

それは「お墓」

横浜市はこれから深刻なお墓不足に陥ります。
統計では9万基以上のお墓が足りない。
これは大きな問題です。

お墓に関してはイメージのこともありますし、
「票にならない」ため議員も取組みたがらない項目です。

しかし、現実的には圧倒的に足りていません。
この現状は、打破しなくてはならない。

新しく霊園を整備するとなると、
必ず起こることが「近隣住民の反対運動」です。
これは間違いなく起こります。

日本は先祖を大事にする土壌を持ち、
多くの人が「お墓は近くにあった方が良い」
と思っているにもかかわらず、
本当に自分の家の近くにお墓がくることは拒みます。

よく、土地の価値が下がるという論調もありますが、
これは一概にそう言い切れません。

なぜなら、横浜でもっとも高級な住宅街である、
山手にはすぐ近くに外国人墓地があり、
日本でも有数の高級住宅地である青山には、
すぐ近くに青山霊園があるのです。

外国人墓地があるから、
あるいは青山霊園があるからという理由で、
その一帯の地域で、
土地の価値が下がると思っている人はいるでしょうか?

ようは、お墓かどうかが問題の根本なのではなく、
「どのような霊園を整備するのか」が重要なのです。

霊園には多くの可能性があります。
「人を集めるため」の施設にもなりますし、
先祖が眠っているということは、その土地に愛着も湧くというもの。
人口減社会の中で、
人口の流出を防ぐ効果も産み出すことができると考えます。

霊園の在り方も、
公園のように整備するもの、
建物のように整備するもの、
整備の方法は多様性が出てきます。

霊園をさけるのではなく、
地域活性や、教育という分野に積極的に活用していく。
それがきたるべきお墓不足社会での霊園の在り方です。

秋山立花は
「社会と人生に新しい選択肢を提案する」
建築設計事務所として、
この「お墓待機問題」にも積極的に提言をしていきます。

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