上星川商店街活性プロジェクト

神奈川県保土ヶ谷区上星川の駅前商店街を活性化するために、
異業種のプロフェッショナルと協業して発足したプロジェクトです。

「3つの共」

「3つの共」についての詳細

  • 共感

    美味しいパン屋さんが家の近くに欲しい。

  • 共創

    建築家、商店街の若き店主たち、商店会、地元企業、町内会、地元の小学校。

  • 共有

    美味しいパン屋さんのある商店街。

そして…

活気のある商店街へ

「3つの共」についての詳細

本事案の経緯

横浜駅から相鉄線に乗って11分のところにある上星川駅。その駅前商店街、そして地域の将来をより豊かなものにしていこうというプロジェクト。秋山立花もアドバイザーという立場で時に一緒に汗をかきながら関わらせていただいています。

上星川商店街は商店街と呼ぶには寂しいと思ってしまうくらい、すでに店舗が少なくなっている商店街でした。シャッターが閉まっているという意味での店舗数の減少ではなく、過去は店舗が建っていたであろう土地に、今では住宅やマンションが建っていて、お店そのものがなくなっていました。シャッター商店街とはまた趣の違う、地域の商店街の姿でした。

商店街の活性化と一言に言っても、それはとても困難を極めます。全国各地に失敗例が山のように存在します。相談を受けた時からそのことが頭の中をぐるぐるとしていました。

わがままな活性化をしよう

そこで、話をさせていただいたことが「もっとわがままでいいのでは?」ということです。商店街や地域というとちょっと大きすぎる。それよりも、もっと個人的な思いや個人的な願いに落とし込んで考えてみるのです。

この商店街に店舗を構え、この地域に住んでいる天野さん。このプロジェクトのリーダーとなる人です。その天野さん個人が「この商店街に欲しい店」は何か。心から「こんなお店があったら毎日でも買い物するのに」というお店は何か。その答えは「美味しいパン屋さん」でした。

その一言から始まった「美味しいパン屋さんを誘致するプロジェクト」。

この地域に実際に住み、生活をしている一個人が心から望む店。それはきっと、多くの他の人も思っている。そんな仮定から始めたこのプロジェクトは想像を超えて地域の方々の共感を呼び、実際にパン屋さんが上星川商店街にオープンしました。

このプロジェクトの成功体験が次々につながって、地域では様々なプロジェクトが立ち上がっています。ビルの屋上を地域の人々の憩いの場として解放したり、地元の小学校の小学生たちが考案したパンをパン屋さんで実際に販売したりなど。地域の人の思いからはじまり、地域の人たちが実現していく。とても理想的な動きが産まれていると感じます。

メディア掲載

  • 2016年6月18日土曜日 東京新聞