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お燗とお鍋が恋しくなる季節が近づいてきましたね。
寒い季節にまだ慣れていないこの時期は、
風邪が流行りやすいですので、みなさんどうぞご自愛ください。

この季節になるとお酒の量と食べる量の他に、
読書量もなぜか増えていきます。

僕が大抵読んでいるのは小説ですが、
僕の中でごく個人的に「するめ文学」と呼んでいる小説がいくつかあります。

するめ文学の定義は

1、すごい読みたいとは思わないんだけれど、
2、なんとなく手にとってしまって、
3、なんだかんだじっくりと読んでしまって、
4、あぁいい小説だなと思うのだけれど、
5、じゃあ好きかって言われると、そうでもなくて、
6、でもやっぱりまた手に取ってしまう。

という小説のことです。

特別に好きな訳じゃないんだけど、
あると食べてしまうし、旨いなって思って、
食べるのが止まらないまるで「するめ」のような小説なので、
そう呼んでいます。

だいたい決まった作家さんの小説が「するめ文学」なんですが、
そんな作家さんたちの新刊や、
まだ読んだ事のない文庫などを発見してしまうと、
最初はちょっと迷うのですが、
結局のところ手に取って、レジに並ぶはめになります。

やめられない、とまらない、そんなするめ文学を
やっぱり好きなのかどうなのか分らないままに、
今日ももくもくと読んでいます。

週末に友人の結婚式に出席してきた。

それはそれは本当に感動的な式で、
2次会も含め、
たっぷりと幸せのお裾分けをもらって帰路についた。

土曜日の空いている電車内の中で、
座席に座りながらうとうととしていたとき、
ふと、地元の銭湯って今どうなっているんだろう?と思った。

なんでそんなことを思ったのかは分らないけれど、
駅から徒歩3分でいけるその銭湯は、
今も変わらずにあの場所にあるのだろうかと、すごく気になった。

一度気になってしまうと、思考はとまらなくなってしまった。
もとからの荷物と引き出物で両手が塞がってはいたけれど、
しかも慣れないスーツ姿ではあったけれど、
今夜、あの銭湯に行かなくてはと、
その存在を確かめなくてはと、
改札を出ると、事務所とは反対の方向にある銭湯を目指して迷わず歩いていった。

地元の駅周辺は、
数年前から本格的に始まった再開発の工事のおかげで様相を変えていた。
当然、駅から徒歩3分という立地にあるその銭湯も、
再開発の影響を受けている可能性がある。
そんなこといままで、まったく思いもよらなかったけれど、
よくよく考えてみると、なくなってしまっていてもおかしくはない。

前のめりなりながら小さな通りを歩いていって、
東海道に出たところで右にまがる。
200m先に蛍光灯で白く光っている看板がぼんやりとみえた。
そこに書かれている文字までは判別できないけれど、
見覚えのある看板だった。

歩調をゆるめて、近づいていくと、
銭湯はちゃんと、その場所にあった。

なんだか少しドキドキしながらのれんをくぐる。
男湯が右で、女湯が左。
錆のついたよく小学校でみることができる傘立て。
立て付けの悪い靴箱は当然のごとく、木製のやたらでかい鍵だった。

番台にすわっているおじいちゃんは、ゆっくりと動く。
「大人、あとタオルとせっけんもください」
と伝えると、5秒くらい間があってから
「あー、はいはい」とタオルに手をかける。
タオルだけ渡されて「えーっとお代は」と言われたので、
「すいません、せっけんも」ともう一度言ってみる。
するとまた5秒くらい間をおいて
「あー、ちっちゃい方ね」とむき出しのせっけんを渡してくれた。
「480円」と言われて料金表をみると、大人は450円だった。
タオルとせっけんが30円のはずはないと思った。
ただ、どこにもタオルの値段もせっけんの値段も書いていなかった。
きょろきょろしてたら「あー、480円」ともう一度いわれたので、
とりあえず1000円札を財布から引っ張りだして支払ってみた。
おつりはなぜか620円だった。
手のひらに貨幣を並べて見せながら「おつり多いですよ」と言うと、
おじいちゃんは5秒くらい間をおいてから、100円玉だけとっていって、
そのかわりにロッカーの鍵を僕にくれた。
やっぱりタオルとせっけんで30円らしかった。

脱衣室をぐるりと見渡してみると、数年前とほとんど変わっていない。
もちろん、数年前の記憶なんてあやふやなのだけれど、
そこにあるもの全てが等しく古びていて、新しいと思える要素はなにひとつなかった。
番台のすぐそばに貼られている大相撲の番付でさえ、
横綱の欄には「曙」と書かれていた。

両手にもった荷物をぎりぎりロッカーへいれて、
空いた隙間をなんとか工面して丁寧にスーツをたたんでいれた。

本当にガラガラガラという音がするアルミ製の引戸をあけて浴室に入ると、
ちゃんと富士山と海と松の絵が出迎えてくれた。
やたらと富士山が大きく描かれている伝統的な銭湯なのだ。

床のタイルと同じ、くすんだ水色のお風呂椅子と
やっぱり黄色い桶をとって、洗い場に座る。

お客さんは僕をふくめて5人しかいない。
白髪のおじいちゃんと、幼稚園生くらいの兄弟とそのお父さん。

おじいちゃんは僕と入れ違いに脱衣室へと消えていき、
お父さんはなかなか湯船に入ってくれない兄弟を
なんとか捕まえようと必死になっていた。

体を洗って湯船に浸かっていると、
同じ浴槽に兄弟がはいってきて、
お父さんにあと30数えたらでていいよと言われて、
元気な声でいーち、にー、と数えだした。

弟の方は30を数えるまでに
じゅうななとにじゅうさんが2回あったけれど、
無事に数え終えて3人で脱衣室へと向かっていった。

僕はさらに30秒ゆっくりと心の中で数えてから、
富士山に背を向けて湯船からあがった。

銭湯での湯上がりは瓶にはいっている乳製品を飲む
というのが日本のルールなわけだけれど、
フルーツ牛乳がなかったことに、すごいショックを受けた。
そんなばかなと思いながら、普通の牛乳を手にした。

番台のおじいちゃんに牛乳をみせると、
やっぱり5秒くらい間をおいてから「110円」と言ってくれた。

まだ少し汗がひいていなかったけれど、銭湯を後にした。
のれんをくぐって、空を見ると
ちょうど十六夜の月が雲の切れ間から顔をだしたところだった。

11月5日に宮城県亘理町を富士十字プロジェクトで訪れました。
今回のブログはその時の写真を中心にお送りします。

亘理町を初めて訪れたのが8月。
それから連絡をとりあい、現地で打合せを重ねながら、
何ができるかを考えてきました。

津波で甚大な被害を受けた荒浜地区では、
有志の方々が集まって「AKB」という団体を立ち上げました。

Aは荒浜(Arahama)
Kはカモメ(Kamome)
Bはブラザーズ(Brothers)

の頭文字です。
これから「AKB」のみなさんを中心に、この荒浜地区を盛り上げていきます。
僕たち「富士十字」はそのお手伝いをしていくことになります。

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沿岸部の瓦礫集積場を地元の方と視察

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このメンバーで行きました。
「はらこ飯」はこの武蔵商店さんでお取り寄せできます。
直接お電話してみてください。
レシピは「はらこめし レシピ」でネット検索すると色々出てきます。
各家庭で味の違うはらこめし。自分なりのアレンジを試してみてください。

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亘理町荒浜名物「はらこ飯」

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同じく「あら汁」

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とりたての新鮮な魚たち。すごいおいしかったです。

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海辺でいただきます。

午後からは「野球」「工作」「物資」の3チームに別れて、
それぞれ行動しました。

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野球場での開会式

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支援物資の野球道具を届けました。

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臼杵監督熱血指導中

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女の子たちは工作に熱中していました。

そして、最後は「AKB」と「富士十字」で親睦会。
時間が経つのが本当に早く感じるほど、みんなで楽しく交流を深めました。

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これからの打合せもかねた親睦会の様子

今回、僕らができたことは、本当に小さな一歩でしかありません。
ただ、重要なことはこのような交流を重ねて行くことで、
町おこしへの意欲と発想をともに生んでいくことだと思います。

これからも定期的に「富士十字」は亘理町で様々な活動をしていきます。
その主人公は「AKB」のみなさんであり、
荒浜地区に住んでいるみなさんです。

住民主導の町おこしをこれからもサポートしていきたいと思います。

朝晩がいよいよ冷えてきましたね。
僕は冷え性なので、冬はちょっと苦手である。

パソコンの画面に向かっていると、
すぐに両手の指がカチコチと冷たくなってきて、動きが少しにぶくなる。
どうにかならないものかといつも思うのだけれど、
どうにもならないまま今年も冬を迎えようとしている。
本当に困ったものである。

そんなすぐに冷たくなる十本の指に、
一言文句も言ってやりたいものだけれど、
言ってもなにがどうなるというわけでもないので、
我慢しながらキーボードを叩いている。

さて、そんなことはさておき。
僕はたいてい月曜日の夜にジムに行っています。
週の初めということもあるのか、
他の曜日よりも空いていて、運動しやすいのがとてもよい。

21時頃になると事務所を出て、徒歩5分ほどのジムへ向かう。
ちょっとした時間だけれど、
歩きながら今日のブログは何を書こうかななどと考えていたりする。

運動の良いところはなんといっても、
心がリフレッシュされる事ですね。
仕事でちょっと疲れが溜まっているなと感じていても、
しっかりと動いて汗を流す事で、だいたい疲れはとれてしまう。

ジムを出る頃には心も体もすっかりリフレッシュされている。
リフレッシュできるのは本当に良いことなのだけれど、
ふと気がつくと、頭の中まですっかりさっぱりとしてしまっていて、
行きがけに考えていたブログのネタもきれいさっぱり忘れてしまっていたりする。
これは本当に困ったものである。

えー、ということで、
今日はどうやらハロウィンのようですね。

ハロウィンというと、僕の中ではなかなか定着してくれないイベントです。
毎年毎年「あっ、そうかハロウィンなんだ」と思う頃には終わっている。

仮装とかも一度はしてみたいなと思うのだけれど、
なかなかそのような機会は訪れそうにない。

だからどうなんだということもないし、それで困った事もないのだけれど、
過去に一度、友人から「そろそろハロウィンだね」と言われた時に、
「あぁ、ウソをついてもいい日だっけ?」と本気で切り返してしまって、
さんざん馬鹿にされたという思い出があります。

以前、ブログで、
秋山立花は保育園併設の事務所を目指します。
と書いた。

以前のブログ

書いたのは1年ちょっと前のことなのだけれど、
「今後4年の間で実現」と書いているから、
2014年には実現されているということになる。

そもそも、保育園を併設しようと思ったのは、
自分が子供を育てやすい環境を整えて働きたいということと、
秋山立花もそのころには仲間も増えていることだろうから、
みんなも喜んでくれるだろうと思ったからだ。

さらには、一筋縄では行かない、
少子化問題と待機児童問題に少しでも貢献したいという思いもあった。

独立する前から思い描いていて、
独立してからは場面場面で、保育園併設にしたいと言ってきた。

そのかいあってか、この数週間の間で
新しい人との出会いや、機会との出会いが連鎖的に起こって、
現実的に実行するための道筋が、徐々に見えてきた。

こういうことを機が熟すと言うのかなと、
思わずうなってしまうくらいである。

まだまだ準備をしなくてはならないことや、
クリアをしなくてはならないことが多いけれど、
1年前に課した実現のリミットをより詳細に設定し直そうと思う。

2014年3月

秋山立花は事務所に保育園を併設します。
それもただの保育園ではありません。
詳細はまだちょっと言えないのだけれど、
この目標に向かって、着実に進んでいきたい。

そして、可能であれば1年前倒しにしたい。