事務所兼用住宅として建てられた4階建ての建物を
2世帯住宅にリノベーションをしたプロジェクトです。
場所は横浜の中でも特徴的な歴史のある飲食店街。
建物の周りは夜になると活気付いていきます。
そんな猥雑とした街の空気を遮って、
家に一度足を踏み入れた瞬間に雰囲気が変わるようにします。
「家」はそこに住む人の「好き」で囲まれていてほしいと思います。
好きな色。
好きな雰囲気。
好きな物。
フロアごとに世帯が別れて、階段でつながる二世帯住宅では、
それぞれのフロアに、それぞれの家庭の「好き」が現れていきます。
雰囲気の異なる空間が一つの建物に積み重なっていく。
素材も色もそれぞれの家庭の好みが反映されていきます。
重箱のお弁当がそれぞれの段を開けるごとに、様々な具材が現れて雰囲気が変わっていくように、
静かで穏やかな雰囲気を持つ親世帯の空間と、華やかで優しい雰囲気を持つ子世帯の空間が、
積み重なってひとつの家となっています。