長らく地域から愛されている薬品店。
内装のリニューアルのプロジェクトです。
薬品店の機能は大きく分けて2つありました。ひとつはもちろん医薬品を販売すること。もうひとつは資生堂の化粧品の販売とカウンセリング。
それぞれの役割を空間でも表現したいと考えました。
医薬品の売り場は落ち着いた雰囲気を出すために、無垢のウォールナット材をヘリンボーン柄に床に敷き詰めて。この建物の中で昔から使われていた欅の一枚板のテーブルをベンチとローテーブルにして配置しています。ここは商品を売るだけではなく、地域の方々の休憩場となり、人と人が触れ合える場所になります。
化粧品売り場はそれぞれの商品の色が正しく映えるために、白を基調に。一部の什器は昔から使われているものを丁寧に手直しして再利用しています。また資生堂のロゴがはいった鏡は今ではもう見ることが難しい、往年の品。地域で長く愛されていたことが実感できます。