建築の設計

一覧に戻る

座間の家

  • 令和2年4月
  • 神奈川県座間市
  • 写真:鳥村鋼一写真事務所

深い軒と中庭を持つ平家の計画です。

室内空間は一筆書きで丸を書くようにエントランスから寝室までが中庭を中心に連なっていく構成をしていて、どの場所にいても中庭があり、風と光が通り抜けていきます。

平面計画はシンプルな構成ですが、中庭を囲むように異なる勾配の3つの屋根をかけることで、建物全体に変化とリズムをつけています。中庭を設けることで、プライバシーを守りつつ開放感を得ることと同時に、街に対しての表情も豊かになるように意図しました。

室内空間は障子を間仕切りにして全ての部屋が繋がっていて、建具を開け放すと一体空間になる昔ながらの日本の空間様式を意識しました。

現れてくる梁と、勾配なりの天井。そして雪見障子は、それぞれが空間に陰影をもたらし、シンプルな構成のなかに空間の深みを与えてくれています。