商店街の一角。
両脇に建物が密接し、裏手には川が流れている。
3階建ての鉄骨造のビルの2階と3階部分を4人家族のための住居にリノベーションをしたプロジェクトです。
室内を解体したときに、今まで隠れていた躯体のスチールが現れました。このスチールをまた石膏ボードの下に隠してしまうのではなく、ここに住む家族に見せてあげることが、この建物への礼儀なのではないかと感じました。
黒く塗装し、力強さを増したスチール。
その力強さに負けないように、木目の荒いラワン合板を合わせると、不思議とスチールの表情が柔和に感じられます。
スチール
ラワン合板とオークの木目
表情のあるタイル
それぞれの素材は、少々無骨で荒々しい表情をしているのに、全体としては柔らかな印象の空間になります。
素材の個性を消すことなく、統一感のある空間になりました。