築30年を超えた元オフィスビル。
この写真をみて、果たして、それが想像できるでしょうか?
しかし、間違いなく、このビルは数ヶ月前まで、オフィスビルだったのです。
この『ATOM VIEW』は オフィスビルを共同住宅に
コンバージョンしたプロジェクトです。
ビルの外観はこんな感じ。
鉄筋コンクリート造6階建ての2階から5階の4フロアを
1フロア1住戸の共同住宅に生まれ変わらせました。
元々が間仕切りの少ないオフィスだったことから、住宅に変わっても細かく間仕切ること無く、
全体がひと連なりのおおらかな空間を目指します。
建具で仕切られいて、建具を開けたり閉めたりすることで、
自由に空間の大きさを変えることができる日本の広間のような空間を。
天井高が高かったことを利用して、空間に高さの変化を持たせます。
寝室の床の高さを上げて、キッチンカウンターと合わせると、
キッチンカウンターがどこまでも広がっているような不思議な風景のできあがり。
空間に高さの変化があると、より広がりをもって感じられます。
ガラス建具で仕切られたインナーバルコニーを
玄関と一体に計画。
外のような部分をつくることで空間に開放感を
生み出します。
ちなみに、共用の階段室はオフィスビルのころ
そのまま。オフィス仕様だった玄関ドアに大き
く階数の数字を入れてちょっとした遊び心を。
建物の耐用年数としてはまだまだ使えるのだけれど、経済的な動きの中で、使われなくなってしまう
オフィスビルは沢山あります。
そんなオフィスビルをこうして新しい価値を持たせて生まれ変わらせる。
こうした仕事も僕たち、秋山立花の仕事です。