駅前の再開発地域を外れ、これから建物が建ち並んでいくのだろうなという敷地がそこかしこに点在している。
街並ががらりと変わる地域と今までと同じように存在する地域。その境にあるのがこの敷地だった。
ふたつの住宅にふたつの店舗。
それをひとつの敷地に建てる。
この地域が将来、どのような建物で形成されるのか。どのようなサイズ感で、どのような街並になるのか。そんなことを想像してみると、どうしてもひとつの大きな建築を建てるのが不釣り合いのように感じた。
ひとつの住宅にひとつの店舗。それをふたつ。ひとつの敷地にふたつの建築。
その敷地だけで、ちょっとした街並ができた。